Restaurant
69.11㎡/20.94坪
August, 2024
Kitaku, Osaka
福岡ラーメンの名店「豚そば月や」の関西初出店の店舗設計に携わらせていただいた。
「豚そば月や」は博多の豚骨ラーメンでは類を見ない独自のクリア豚骨スープであり、透明なスープでありながら豚骨のうまみを引き出し、酒を飲んだ後にもあっさり食べれるラーメンに仕上げているのが特徴。また、豚そばに付随する柑橘を絞ることで味変が楽しめるものとなっている。
そのクリア豚骨のスープの透明度は純真無垢とも捉えられることから、ラーメン店としては高見えせず、快活で爽やかな印象とし、あえて突飛な表現はせず、真っ当で入りやすい空間を目指した。
オーナーの事業計画上、新たに取り入れたい女性層にもアプローチできるよう既存のラーメン消費層から間口を広げた客層に受け入れられるために、色味、仕上げ素材、また清潔、快適に運営できるよう計画建て空間を設計。
外観は「店名」と特筆すべき「クリア豚骨」のLOGOを照明種類効果を変え、それぞれを際立たせた。メイン通りからの客目線を意識し、店内のペンダント照明と製作した行灯のつながりにより興味とともに客足を引き込む。
縦長の店内のため、全体としてはテーブルのバリエーションを出し退屈させない空間に。製作した行灯とビッグテーブルで店内への興味とお一人様需要の取り込み。壁面のお一人様席は天板の仕上げ色を切り返してトーンを抑え、かっこよく落ち着いた印象とした。
また、店内の壁面にはブランドアイコンのポスターと、博多にゆかりのあるミュージシャンのレコードジャケットをリズムよく配置。
帰り際、外観の正面を振り返る。程よく整理されたデザインは「撮りたくなる」「人に教えたくなる」「SNSにあげたくなる」店舗デザインを狙った。
最後の写真は完成前のスケルトン状態の空間。
設計者記録やBeforeなど