Residence
inside 54㎡/16.3坪
June, 2018
Arida, Wakayama
photo: Yasunori Shimomura
築100年の小屋を別荘に改修するプロジェクト。
当初解体撤去し更地にする予定だったが、クライアントが幼少期を過ごした思い入れのある建物だった為、建物を残しながら改修してみたいとご相談頂いた。
かなり傷んだ小屋だったが、既存の構造は補修利用し週末にゆっくりと時を過ごす旅館のような別荘を目指した。小屋部分のコンパクトさに反し、外部敷地が広かった為、庭の考え方も含めた敷地全体のプランを提案した。
門柱から玄関に行くまでの道は庭を通って遠回りさせる導線とし、玄関前の平らなスペースではBBQなどのアクティビティが楽しめるよう計画した。
玄関内の天井には紀州名産の黒竹を巡らせ空間の陰影と奥行きを出した。
居間の西側がみかん畑に囲まれているという立地を活かし、当初無かったピクチャーウィンドウを新たに計画。広く海のようなみかん畑と遠くの山に暮れる夕日を望みゆっくりと時間を過ごす空間とした。
客間には梅柄のからかみ襖、土壁や和紙、意匠照明で非日常感を演出した。
また、浴室は当初農具庫だった外部の小屋内を改修し、土間でアプローチを作った。
