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未雷 -MIRAI-

JAPANESE RESTAURANT

49㎡/14.8坪 Inside
55㎡/16.6坪 Outside

March, 2026

Ropponmatsu, Fukuoka

photo: Mitsunobu Nakamura

“肉時々和食 ── 「食の劇場」を体現する、シェフズテーブルの高揚感”


福岡市・六本松のビル9階に誕生した肉和食店「未雷(MIRAI)」の店舗設計を担当いたしました。
客単価1.5万円というややハイエンドな体験にふさわしい「上質で、確実に記憶に残る空間」を命題とし、極上のお肉と日本料理の技法が交差する美食のひとときを、五感で味わうための舞台を設計しています。

空間の中心に据えたのは、フルオープンの厨房を囲む多角形のカウンターです。
料理人の鮮やかな所作、炭火が弾ける音、そして立ち上る香り。そのすべてをゲストが至近距離で共有できるこの「シェフズテーブル」は、食の劇場体験。あえて多角形に構成することで、どの席からも調理の中央に目線が向き、厨房の熱気がダイレクトに伝わり、場に心地よい緊張感と高揚感を生み出しています。

室内は黒と温かみのあるダークトーンを基調にまとめ、都市の喧騒を忘れさせる大人の隠れ家としての静謐さを追求しました。
荒々しくも美しい石積みの壁面や、なめらかで重厚な木目を備えたカウンター天板など、本物の素材感を随所に採用。それらを緻密な照明計画によってドラマチックに浮かび上がらせ、主役である「料理」へと自然に視線が誘導されるよう、光と影をコントロールしています。

本プロジェクトにおけるもう一つのハイライトが、テラスに新たに設けた水盤(水鏡)です。
六本松の夜景を背景に、ライトアップされた巨大なシンボルオブジェが暗黒の水面に深く映り込みます。店内から窓越しにこの景色を望むことで空間に無限の奥行きが生まれ、訪れたゲストに圧倒的な非日常感と、都会のオアシスのような静けさを提供します。

私たちが設計という領域で作り上げたのは、あくまで一つの「器」にすぎません。
そこに料理人たちの熱意、美しい器に盛られた逸品、そして炭火の香りが息吹として吹き込まれることで、この空間は真の完成を迎えます。訪れるお客様の記憶に深く刻まれる、特別な食体験のための舞台がここに整いました。

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設計者記録やBeforeなど